名前
E-mail
今村 速夫 教授 0836-85-9680 hi-khm@yamaguchi-u.ac.jp
酒多 喜久 准教授 0836-85-9681

yoshi-sa@yamaguchi-u.ac.jp

庄井 博子 技術専門職員 0836-85-9682 hshoi@yamaguchi-u.ac.jp
 
         

 

今村 速夫  【教授】
  Hayao IMAMURA

研究分野 : 複合材料、物性触媒、化学プロセスエネルギー

これまでにやってきた仕事、実績や業績
 金属間化合物の触媒への応用、特に希土類金属間化合物の触媒作用を見出すとともに、その作用機構を解明した。すなわち、LaNi5 などの希土類金属間化合物は水素吸蔵性を有す。合金中では水素は解離して存在することから、この吸蔵水素原子を利用して不飽和化合物の水素化反応が、また逆に、飽和化合物の脱水素においては、脱離した水素原子がそのまま合金中に取り込まれると、金属水素化物の生成分だけエネルギー的に有利になるため、標準Gibbsエネルギー変化が正となり熱力学的に不利な脱水素反応も希土類金属間化合物上では容易に進行しうることを明らかにした。
 さらに、金属間化合物を用いる担持触媒の新しい調製法を開発し、CO水素化反応に優れた性能を発揮することを見出した。

現在、進行中もしくは計画中の仕事や研究の内容
 水素はクリーンで、しかも再生可能なエネルギーのため、エネルギー・環境問題の深刻化する21世紀を担うキーエレメントとしてその利用技術への期待は大きい。水素がもつエネルギー源、またエネルギー変換や貯蔵媒体としての機能を高度に利用することによって、一連の水素利用クリーンエネルギーシステムの構築が可能となります。それには効率的で経済的な水素貯蔵材料の開発が重要な課題となっている。最近、カーボンナノチューブやナノファイバーといったナノ構造をもつ新しいタイプの炭素材による水素貯蔵に大きな関心が寄せられています。一方、MgやMg系合金は軽量な上、水素化物の水素密度が高いため貯蔵・輸送に適していることが知られています。このような特徴をもつグラファイトとMg金属をボールミリングを用いてナノ複合化し、水素吸蔵量が大きく従来のものに比べて優れた特性を有す新規な炭素/Mg複合系水素貯蔵材の開発に取り組でいます。 ランタニド元素は新しい触媒材料としての利用が注目されています。現在、ランタニド元素の機能特性のうち、特に触媒化学的側面を明らかにすることを目指して、金属蒸着法で得られる低原子価状態のランタニド錯体やランタニド金属コロイド、さらにバイメタリックな状態におけるランタニド元素の反応性と触媒作用を調べるのがここ当面の研究課題です。

主な論文・業績

T.論文

・ H. Imamura, S. Tabata, N. Shigetomi, Y. Takesue, and Y. Sakata: Composites for Hydrogen Storage by Mechanical Grinding of Graphite Carbon and Magnesium, J. Alloys Compd., 330-332, 579-583 (2002).
・ H. Imamura, T. Kuhara, M. Furutachi, T. Sakamoto, and Y. Sakata: Selective Dimerization of Ethene over Lanthanide Catalysts Deposited from Eu or Yb Metal Solutions in Liquid Ammonia, Chem. Lett., 744-745 (2002).
・ H. Imamura, T. Kumai, K. Nishimura, T. Nuruyu, and Y. Sakata: Partial Liquid-Phase Hydrogenation of Benzene to Cylohexene on SiO2-Immobilized Lanthanide (Eu and Yb) Catalysts, Catal. Lett., 82, 69-71 (2002).
・ H. Imamura, T. Yoshimura and Y. Sakata: Alloying of Yb-Cu and Yb-Ag Utilizing Liquid Ammonia Metal Solutions of Ytterbium, J. Solid State Chem., 171, 254-256 (2003).
・ H. Imamura, Y. Maeda, T. Kumai, Y. Sakata and S. Tsuchiya: Preparation and Catalytic Properties of Europium and Ytterbium Hydrides Using Liquid Ammonia Solutions of Lanthanide Metals, Catal. Lett., 88, 67-69 (2003).
・ H. Imamura, M. Kusuhara, S. Minami, M. Matsumoto, K. Masanari, Y. Sakata, K. Itoh and T. Fukunaga: Carbon Nanocomposites Synthesized by High-energy Mechanical Milling of Graphite and Magnesium for Hydrogen Storage, Acta Materialia, 51, 6407-6414 (2003).
・ H. Imamura, T. Nuruyu, T. Kawasaki, T. Teranishi and Y. Sakata: Improvement of Selectivity for Partial Hydrogenation of Benzene by Rare Earth Nitride upon NH3 Treatment, Catal. Lett., 96, 185-187 (2004).


U.著書,総説,解説,報告書

・ 今村速夫:ボールミリングしたMg-グラファイト系コンポジットによる水素吸蔵,触媒 43(4), 254-258 (2001).
・ 今村速夫:新材料 2001(分担執筆)、東レリサーチセンター (2001), 「マグネシウム・グラファイトの水素吸蔵複合材料」、p. 326-328.
・ 今村速夫、酒多喜久:水素利用技術集成−製造・貯蔵・エネルギー利用−(分担執筆)、エヌ・ティー・エス (2003)、 第4章、p. 315-329.

       
       

 
     

酒多 喜久  【准教授】
  Yoshihisa SAKATA

研究分野 :物理化学、無機化学、触媒・化学プロセス、工業物理化学 

これまでにやってきた仕事、実績や業績

赤外分光法を応用した固体表面のキャラクタリゼーション

固体表面上に形成させた薄膜や吸着させた分子の状態を赤外分光法を用いて観測した。特に、酸化物表面のキャラクタリゼーションでは、赤外光を透過させて測定する。赤外透過法を用いて行なった。また、金属平滑表面上の吸着分子の観測に応用される高感度反射赤外吸収スペクトルの測定手法において、偏光変調法を組み合わせた新たな手法の開発について検討した。

修飾二酸化チタンの光触媒特性の検討

光触媒として広く用いられている二酸化チタンについて、種々の化学的な修飾を行って、光エネルギーの化学エネルギーへの変換という立場からその光触媒特性について検討した。ここではシリカのような広表面積を有する担体上に分散させたときの光触媒としての特性を明らかにした。また、種々の金属イオン、酸化物イオンと二酸化チタンを組み合わせた組み合わせ型光触媒の調製法、光触媒特性を明らかにした。

現在、進行中もしくは計画中の仕事や研究の内容


反応条件下赤外分光法による固体触媒表面上の化学反応課程解明に関する研究:赤外分光法を用いて触媒反応が進行している表面吸着種をその場観測し、触媒表面のどこでどのように化学反応が進行するのか、表面と反応物分子の反応、反応により新たに形成した吸着分子の触媒反応への寄与について明らかにする。
高活性・高反応選択性を示す新たな触媒系の開発:触媒は化学反応を媒介しその速度を増大させる働きがあるのとともに化学反応を制御して、欲する反応のみを起こさせる働きがある。そこで、酸化物、金属などの基礎的な触媒機能に基づいて、新たな触媒機能、特に欲する反応のみを選択的にかつ効率的に起こさせる機能、を有する触媒の設計、調製、および評価を行っている。
太陽光有効利用を志向した光触媒系の構築:無尽蔵にある太陽エネルギーを貯蔵可能な化学エネルギーへ変換できる光触媒系の構築を目標として、可視光応答性のある金属イオン、錯体と半導体を組み合わせた光触媒系の設計・調製および新たな酸化物半導体を調製し、その光触媒特性を検討している。

主な論文・業績

【準備中】